鈍感

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「えっ?い、いいですいいです」 わたしは全力で拒否した。 「よくねーよ。体調わりぃーんだろ?顔色悪い」 「大丈夫だから…」 「いいから乗れよ」 藤岡に促されてわたしは結局乗せてもらうことにした。 「重いよね?ごめんね」 「全然ヨユー。それより、家どこ?」 「えっと…そこ右!」 「へーい」 「ここ!送ってくれてありがとう」 「おう!ちゃんと病院行けよ」 「うん!」 「じゃーな」 それだけ言うと藤岡はどこかに行ってしまった。 「あ…」 クラスぐらい聞いとけばよかったな…。 でもまだ学校なのに、なんであそこにいたんだろう? サボりなのかなー。 いっつもサボってるのかな…。 そしたらなかなか学校では会えないかも…。 気付いたらわたしは藤岡のことばかり考えていた。
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