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「てめえ、ふざけんなよ!」
かったるい校長の歓迎の言葉が終わり、教室に戻った俺はさっきのくそ女につめよっていた。
「てめえのせいで入学して間もないのに教師に目をつけられたじゃねえか!」
そうだ、俺はチャイムがなったあと、未だにカバンをおいてなかった上に、意味のわからん突っ込みをしていたせいで、初っぱなから担任に目をつけられてしまった。
「……てめえじゃない、西口恵理」
「うっせえ!てめえなんかくそ女で十分だ」
俺がそういうと、何を思ったのか突然前屈みになる、そして
「……気軽に恵理たんって、呼んでもらって、構わない」
本当に何を思ったのか上目使いになった。
「……お前といるとケバい女に耐性がつきそうだよ」
泣き落としとかね。
「……ひどい、私、ケバくない」
「そういうことじゃないよ、していることがビッチくさい」
少しひどいかと、俺でも思ったが、俺だって被害を被ってるんだと、良心を引っ込める。
これにはさすがに答えたのか、くそ女は目を潤ませて俯く。
「……確かに、そうかも、異性に、谷間見せるのは、やり過ぎた」
「な!」
こいつ、俺が思っている以上のビッチだ!
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