約束は違えていた

11/13
前へ
/13ページ
次へ
「…フフ、赤くなって、可愛い」 そう言うと、くそ女はきびすをかえす。 「あ、てめえ!」 くそ女は後ろから小さくてをふって、 「…またね」 俺の話を聞くこともなく立ち去ってしまった。 「……なんだったんだ、一体」 これは誰しもが思うことだろうが、あのアマ、俺に対して最初から馴れ馴れし過ぎないか? なんだ、そう言うフレンドリーな奴なのか? いや、あの挙動からして初対面に向かう社交辞令のそれとはかけ離れている。 何かしらの理由があるかもしれない、同中からでも話を聞いてみるか? あわよくば弱味でも握って二度と話しかけないようにもできる、少しくらいはリスクをおかす価値もあるだろう、 俺は即情報収集を開始した。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加