―罪―

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これは自爆に近かった。 違う種類の、昔の自分だとリザは胸の中では悔しさを感じた。 自分のことを知ってほしくて、でもどうしたらいいかわからなくて、もがいて。 いつの間にかケイトが近くにいて、そうしたら、自分の気づかない内に他の友達もできて。 ――恩人だ。 百八十度変えてくれた。 根暗な性格も、もうすっかり消え去った。 その先に待ち構える感情なんて知れてる。それは簡単な心理現象だ。 だがしかし、こうしてリザは怒鳴ってしまった。うまくできていないのはリザでケイトは悪くない。 ケイトはすっかり気を抜かれたようにリザを見ている。 リザもいまどんな状況であるかをほとんど理解できていない。二人の気持ちが交わらなくて、それに苛立って――。 ようやく絞り出した言葉は、自己アピールする上で最も簡潔で、最も難しいものだった。 「しっかり私を見てくれ。わかってくれ、この気持ちを……!」 胸に手を置き、必死にそうケイトに懇願した。
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