―始動―

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 アスカに止められたサラだが、それでも必死に抜け出そうとする。 「一体どうしたのよサラ!」 「アスカちゃん離して!」 「こらっ、大人しくしなさいよ。レイもなに立ち尽くしてんのよ!」 「あ、あぁ!」  アスカに言われ、俺の驚きに固まっていた身体は動いた。  もがくサラを俺が捕まえると、さすがに男には敵わないと観念したのか。  サラは暴れるのをやめた。  そして、その騒ぎを聞き付けて裏に材料を取りに行っていたキャサリンさんが戻ってきた。  アスカが事情を話すと、キャサリンさんは何かを悔やむような表情をし、男性客二人を帰した。  キャサリンさんは申し訳なさそうに謝っていたが、自分たちの発言を発端にサラがおかしくなったからか、二人は大人しく帰っていった。  そして、店の表には閉店の看板がかけられた。
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