―罪―

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「……そこは本部も見習いたい所だ。なぁガイ?」 「……なぜ私に振る」 心底怪訝そうに顔をしかめるガイ。レイラはニヤリと不気味に笑うだけに止めた。 「まぁそれより、一番の問題は……やはりダークネスか」 「あぁそうさ。サラたちの話によれば、奴らの中にも古代魔法を会得したのもいるらしい。加えて、禁忌魔法と来た。情報が入るのは嬉しいけど、知らぬがなんたら……ってね」 「古代魔法はいいとして……、禁忌魔法だと?」 眉を寄せ、険しい顔を作るレイラの表情は真剣なものとなる。 「〝魔眼〟だって言ってたよ。また厄介な魔法が出てきたもんだよ」 魔眼――禁忌魔法の一つとして使用が禁止された魔法だ。 「魔眼か……。たしか、相手に〝死〟を与える魔法だったか?」 「それは極めたモノの場合さ。通常なら、魔法を使えなくする、もしくは身動きをとれないようにする。って程度だろうね」
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