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「先生、どうしたんですか?」
思考に耽っているブランクに生徒の一人が声をかける。
「あ、ああ、悪かった。
じゃあ、リウルスで終わりだな。
じゃあ、今日は解散だ。
明日は使い魔召還をするから遅れるなよ。」
生徒達はそれを聞いて次々教室から出て行った。
この学園は全寮制で、授業が終われば、各自寮に帰る事になる。
アルスも出て行こうとする。
「....ちょっと。」
...が一人の少女に止められた。
「......なに?」
アルスは振り向き少女を見る。
少女はアルスの前の席に座っていた女子だ。
「あなた....マウルでしょ?」
「.....違う。」
アルスは答えたが、内心少し驚いていた。
まさか、自分の幼少時の名前を聞くことになるなんて。
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