Five Years Later

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「では、これよりアーク学園入学式を始める」 新入生が集まった体育館の壇上で先生らしき人が話す。 新入生の中にはもちろんアルスやカレンもいる。 「はじめに、学園長からの言葉だ。」 先生は少しだるそうに壇上を降りて行く。 それと入れ違いに20代後半に見える男性がのぼってきた。 「ようこそ、アーク学園へ 私はこの学園の学園長であるアウレオルス=ファンブルだ。」 威厳のある声でそう言った後、少し顔を崩して言う。 「私は長い話が嫌いでね、 簡単に言わせて貰おう。 魔法とは道具の一つである。 使う人によって守る為の力にもなり、また人の命を奪う力にもなる。 その事を知っておいて貰いたい。 そして、勉学に励むように....以上。」 .....本当に短かった。 アウレオルスは壇上から降りようとして止まった。 「そういえば、言い忘れていたな、今年は私の娘も入学している、手を出したらただじゃおかないからな。」 そう言って降りていった。 体育館にいる全員が感じた "学園長は親バカ"であると。 .
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