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暫らくして、アルスの前の女子の紹介が終わり、アルスが前にでる。
アルスは窓側の一番後ろの席に座っていたので、最後だ。
「....アルス=リウルス...魔力は無い....
趣味も特にない....」
アルスが言い終わると、教室がざわめく
「(おいおい、魔力なしだってよ。)」
「(何でこの学校にいるんだ?)」
本来魔力を持たない者は魔盲と呼べれ、蔑まれてきた。
魔法学校に通うなんてもってのほかだ。
「.....」
アルスが自己紹介を終えて、席に座るために戻ろうとする。
「おいおい、フードくらい外して顔を見せてくれないか?」
ブランクがアルスにそう言った。
アルスは動きを止め、ブランクを見ていたが、諦めたのか、フードに手をかけ、外した。
「結構、イケメンじゃないか。」
ブランクがそう言う。
確かにアルスは黒髪の両耳にピアスを付けたイケメンでなのだが、魔盲だとわかっているので、女子が騒ぐことはない。
「.....」
アルスは少しクラスを見渡す。
「っ!!」
ちょうどアルスが自分の席付近を見た時、アルスの前の席の女子と目があいすぐにそらされた。
アルスはフードをかぶると、自分の席に歩いていき、そのまま座った。
ブランクはそんなアルスを見てあることを思っていた。
(....確か両耳のピアス...あれは魔力抑制具...
あいつは魔力が無いと言っていたが.....
何故力を隠しているんだ?)
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