レッスン0同級生は…

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レッスン0同級生は…

ごく普通の教室、黒板があり、教台の前に机が並んだとある高校での話。 キーンコンカーンコーンと放課後のチャイムがなり、クラスは、私語であふれかえりガヤガヤと賑わいを見せる。 そんな中、一人鞄に教科書をしまい、すぐに帰宅できる準備をする高校生。 それが、この男… 桜井保である。 真面目で文武両道な彼は、他の生徒から近寄り難い存在であり、放課後となっても誰一人寄り付いて来ない存在であった。 そんな生活も今となっては慣れたもの… 別に淋しさとか微塵にも感じない。 今日も当たり前の様に、教室を出ようとしたその時だった。 「おーい!保!ちょっとこい!」 担任の金パツが、保 を呼び止めた。 生徒に金パツと呼ばれているが、別に金髪と言うわけではない… 名前が金田 正… いつも髪型がオカッパのパッツンヘアであるから、金パツなのだ。 「はい、なんですか?」 保は、ゆっくりながらも金パツの元へ足を運び、用件を聞く。 大体、金パツに呼ばれると言う事は、なにか頼みたいことがある時だ。 明日…期末なのになぁ…と、ため息の一つでも付きたくなるも、保は金パツの前に立ち、素直に聞くことにした。 「頼みがあるんだが…」 そらきた! この頼み魔神が… 保は、またかと言うような顔で堪えていたため息をふーとつくと、金パツの顔に目線を戻し、用件を言うのを待った。
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