0.プロローグ

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(さっさと部屋に戻ろう。ちと寒いや。) 足早に階段をかけあがり部屋に入る。ちらっと時計を見ると針は9時を示していた。 (ちょっと早く起きすぎたな…もう一眠りするか。) 今日は特に休日ではない。9時となればとっくに朝飯を食べている時間だろうが、彼はそうしなかった。ここ数ヶ月の朝はこんな感じが続いていた。早く起きたところで何もすることはない、ならばもう一眠りしてしまおう。明らかにだらけている。 「……んがっ」 早速イビキをかき始めた彼、鈴村悠介は今年からニートとなっていた。
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