6人が本棚に入れています
本棚に追加
数時間後、再び悠介は目が覚めた。時間は12時に近い。
(ちょっと早いが…まぁいいや。早くローシャたんにも会いたいしな。)
普段1時過ぎになってからのそのそと起き出して、ブランチとしても遅めな飯を食べる。それと比べれば今日はまだ午前、いつもならまだ寝ている時間だが今日は眠気はすでになくなっていた。
「おはよう、みんな」
悠介は部屋中に並べられたフィギュアたちに朝の挨拶をする。ツインテ、巨乳、ロリータ……雑食な悠介にはたくさんの嫁がいた。
起きたからといってどこかに出かけるというわけじゃない。昼の日差しを遮る青いカーテンを開けることもなく、机に向かうと命よりも大切なパソコンの電源を入れる。開いたデスクトップにはピンクのツインテにゴスロリなドレス、青い大きな目をした少女が画面越しに悠介を見つめていた。
「お待たせ、ローシャたん。俺に会えなくて寂しかったかい?」
“べ、別に寂しくなんかないわよっ!”
そんなことを返しそうな強気な目。たくさんの嫁の中でも彼はローシャ、ローシャ=ティリムと呼ばれるツンデレの彼女が一番のお気に入りだった。
最初のコメントを投稿しよう!