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ユウトサン…?
今俺の隣にいるレイチェルにはそんな事言えない。仮に言ったとしたら…レイチェルには嫌われそうで怖い。
ユウトサン!?
だから俺はこうしてレイチェルと…登下校する友達のままでいいん「ユウトサンッ!!!」
「えっ…!?ああ…なに?」
「ワッツハープンッ?どうシマシタ?」
「あっ…いや…その…」
「Un~…」
レイチェルは俺の前に立ってジッと俺の顔を見る。その顔はすごく悩ましい。
「…ユウトサン、何か悩ミ事してルネ?」
「えっ?!」
「顔にライティングされテマス!」
…ライティング…「書く」…顔に書かれてるって事か?
「はは…!別に悩み事なんてないって!」
「ウソデス!ワタシにハわかりマス!とてモ深い悩み事ネ!」
「レイチェル…」
「トモダチ…フレンズにハ悩み事話す当タリ前ヨ。レイチェルで良かッタラ、話シテ?」
レイチェルは俺を心配してくれてるのか…?表情はすごく柔らかく、優しかった。レイチェルに話してみるか…?でも…聞いたらレイチェルは俺を嫌ったりしないだろうか?
「…レイ…チェル」
「ハイ?」
「…じ、実は…」
「Un?」
いつの日だか俺はダチにあの事を話した事がある。その時「必ずお前を受け入れてくれる人はいる」と慰めてもらった事があった。その時俺は心から「友達」のありがたみがわかった。だけどレイチェルには言えない。
「は、腹減っててさぁ!朝から何も喰ってないんだ!」
「…ユウトサン?ワタシ、本当の事聞きタイネ。例えユウトサンがドンな人でも、ワタシはユウトサンのフレンズネ♪…だカラ…話しテ下サイ。ネッ?」
「…わかった…」
レイチェルにはどうやら俺の思っている事は全部お見通しらしい。だけど今すぐにってわけにはいかない。俺にも…そうだ、心の準備がある。
「…レイチェル、今日1日何も言わないでくれない?それで…放課後、屋上にいてほしい…必ず…」
「…ユウトサン…」
「頼む…」
「…OKネ。レイチェルは、ユウトサン信じマス。」
放課後…レイチェルに全て話そう。もう嫌われたっていい。俺はそう決めた。
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