第2章「言えない自分にサヨウナラ」

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志帆に会わせる前にちょっと志帆を驚かせてみよう。オペレーションコード「志帆驚かせ作戦」…通称S.O作戦だ。(短縮しただけ) よく聞け!作戦の説明をする!まず柏木家のチャイムを押す! 「志帆ー!俺だー!悪いけどカギをあけてくれ!今日カギを忘れてさぁ!」 もちろんカギを忘れる訳はないけど、そこはまだオツムが足りてない志帆にはわかるまい!怒りに任せた志帆はもちろんカギを開けに来る! 「バカキモ変態兄貴!なんでカギ忘れてくわけ!?」 ガチャ! 「…あ…あれ…」 フフフ…!志帆はそこで目にするだろう…!玄関にいるのは俺ではなく不機嫌な顔をしたレイチェルを! 「あっ!?い、いちご大福の…外人…!?」 「…un~……」 そして志帆は恐怖するに違いない…!「まさか!いちご大福をくれなかった事への報復に来たのか!?」と…! 「…志帆!お兄チャンを大切にシナイ悪い子ネ!」 「えっ?!」 「お兄チャン志帆嫌いニなりソウヨ!」 「えっ…と…?」 うんうん…!レイチェルに言われて志帆は混乱しているなぁ…!さて、そろそろネタばらしするか。 「よう!」 「あっ…!えっ…!?あ、兄…貴…?」 「あっははは!かかったなぁ!志帆!」 「えっ…?」 「Hi♪」 「この人…ダレ…?」 「彼女はレイチェル。俺の友達だよ。」 「ヨロシくネ♪」 「は、はい…どうも…」 いつになく志帆は素直になってるなぁ…!さて、そろそろレイチェルを家に上げるかな。もちろん通すは俺の哲学の部屋、マイルームだ! 「ここガユウトサンの部屋デスネ!?…キレイにシテマス!」 「そうでもないって…」 …制服着ての三角座りはヤバいよコレ!スカートから覗く太もも…!ああ…ちくしょう…!レイチェルが座っている座布団になりたい…! 「ユウトサン…?」 「ん…?ああ!いや…!なんでもないよ!」 「?そうデスカ…?」 「もちろん!」 「…?」 ヤバいヤバい…何とか俺の魂を押さえたぞ…!でもこれ以上はマズイ…なんとか話を変えないと…
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