第2章「言えない自分にサヨウナラ」

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レイチェルの格ゲーの素質を開花させ、程よくボコられた後、レイチェルとオヤツとジュースを食べた。辺りは暗くなり、そろそろレイチェルを帰さないとな。俺はレイチェルを家まで送っていく事に。やっぱ夜道は危ないだろ? 「ユウトサン…志帆には好かれナイデスカ…?」 「ああ…まあ…昔はよく遊んでたんだけどさ…」 「ワタシ…ブラザー、シスターいないカラよくワカりまセン…。デモ、ユウトサンはステキなブラザーネ!…なのニ、ドウしてデスカ?」 「…読者モデルをしてるとさ…周りのモデルからいろいろ教えられるんだ。だからじゃないかな…」 「ソウいえバ…テラスに椅子2つアりまシタ」 「青い背もたれのは俺ので…赤いのは志帆のなんだ。よくあそこにお菓子とジュースを持ち込んで…いろいろ話したり…遊んだりしたんだ。今日みたいに星空の下でさ…。志帆だけは見捨てない…絶対に、何があっても俺が守るんだって…」 「ユウトサン…やっパリ優しい人ネ。」 「志帆にはわかってもらえないみたいだけどさ…!」 「いつか必ズ…その優シサが伝わりマスヨ。」 それからしばらく歩き、レイチェルはここでいいと言ってレイチェルと別れた。案外近所なんだな、レイチェルとは。さて…次は我が柏木家の暴れん坊姫君志帆か…。なんとか機嫌を治させてみるか!コンビニに来た俺はサイフと相談をしてお菓子を買う事に。 とりあえずあいつは甘い物が好きだから…柿ピーはアウトオブ眼中…。ケーキ?くっ!お金が足らない!…じゃあこれだ!「みんなのアイドルプリンセス!まじかる!みりりん♪チョコレート」だ!ん…?何かって?説明しよう!「みんなのアイドルプリンセス!まじかる!みりりん♪」は某教育番組でやってる小児向け番組なのだ! …いや…俺は見ないけど…しかし志帆がこんなので喜ぶとは思えないなぁ…。だが俺のサイフにはこの「みんなのアイドルプリ(以下略)」しか買える金がない…。仕方ない!自爆&コンビニ店員に笑われるのを覚悟に行くかぁ!柏木勇斗!突貫します! 「あ、ありがとうございました~!…ププ…!見たかよ…!あの客…!」 「ああ…!マジでウケる!」 …フッ…!大きな代償を払っちまったみてぇだ…!明日からこのコンビニ(自宅から一番近い)には来れないぜ…!
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