第2章「言えない自分にサヨウナラ」

11/14
前へ
/108ページ
次へ
「ただい…」 ガタガタ…! あれ…?カギが…閉められてる… 「………」 …まあ待て…柏木勇斗…。慌てるな…落ち着いて考えるんだ。俺レイチェルを送る→コンビニでみりりん♪チョコを買う→冷たい目で見られる→閉め出しくらう→カギ持ってない→入れない… 「……」 ガサガサ…ビリリ!…パリッ!もぐもぐ…ゴクッ! 「……しまったぁあー!」 これはマズイ…!カギ持たないままレイチェルを送りに行くなんて!どうすんだ!?俺は!…しかも!志帆にあげるチョコ喰っちまった!ますますマズイ! 「ヤバいぞこれは…」 「柏木…?」 「…!玲ちゃ「佐原先生だ!」 「あべしっ!」 助かったぁ…!玲子先生がたまたま近くを通りかかった!…あれ?玲子先生ってここ通るの?とりあえずは玲子先生に訳を話した。 「ふむ…なるほど…」 「先生助けて…!」 「構わんが…その手に持っているのは…?」 「あっ…!いや!これは!」 「なに?…アイドルプリンセス…まじかる!…みり…りん♪だと…?」 波乱はさらに波乱を呼ぶようだぜ! 「れ、玲子先生…?」 「…まさか…お前にこのような趣味が…」 「違うんだっ!これは妹にあげようって…!」 「冗談だ。して?私はどうすればいい?」 「じゃあ…脱い…じゃなくて…この番号に…って…あれ…?携…帯は…?」 「どうした柏木?」 「…先生、ちょっとタンマ」 ガサガサ…パリッ!…もぐ…もぐ… 「……やってもうたぁあ!」 なんて事だ!携帯まで忘れちまうって…! 「柏木…?」 「れいちゃん…ぼく…もう…だめ…」 「泣くな!…あっ…!佐原先生だ!…とにかく立て柏木。ほら…」 「うん…」 「ほら、お鼻ちーんしろ」 「ぶびーっ!」 「よし…落ち着いたか?」 間に無駄なやり取りがあったね♪ 「携帯を忘れたのか…それではどうしようもないな。…妹は家にいるのだろう?ドアをノックしたら出てこないか?」 「たぶん…もう志帆寝床にいるかも…もう8時だし…」 「そうか…。…はぁ!仕方ない、私の家に来い。」 「マジで!?」 「仕方なくだ。本来異性同士の教師と生徒が家に生徒を泊めるなどあってはならん!…いいか…?この事は他言無用だ。よいな?」 「喜んで!」 「…そうゆう返事は授業でしてくれたらよいのだがな…」
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

217人が本棚に入れています
本棚に追加