第3章「想いよ届け!愛の告白電磁砲(ラブラブレールガン)」

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俺は志帆に無断で写メを撮り出した奴らの携帯を全部取り上げた。 「今日オフなんだ。志帆の返事を聞かないで写メだぁ?勝手な事してんじゃねえ!」 「兄貴…」 「はぁ!?てめぇ誰だよ?!」 「俺は志帆の兄貴だ!文句があるなら前に出ろ!俺は誰であろうと志帆を困らせる奴は許さないぞ!」 「…っ…」 「わかったらそっとしといてくれないか?!」 「チッ…!クソ!死ね!」 「シスコン野郎…!」 あーそうかいそうかい。シスコンは俺にとって誉め言葉にしかならねぇよ。姉妹や兄弟を大切にしない奴らなんかに言われたくないね。騒ぎを聞いたのか警らしていた警察官が来た。俺は理由を説明して、何事もなかったかのように志帆の元へ。 「すまん!志帆!手間取っちまって…!」 「ううん。…兄貴…」 「ん?」 「…ありがとね…あたし、ああゆうの苦手で…でも、兄貴が守ってくれて嬉しかったよ…」 照れ臭そうに志帆は俺に感謝の言葉を。我が妹ながらたまりまへんなぁ…!フヒヒ…! 「さあ!買い物買い物!」 「おう!」 志帆が事前に調べた店を周り、あれやこれやと買い漁る。でもすごいなぁ!志帆効果もあってシャツとかズボンとか上着とかいろいろ買っても2万円以内で納まるとは! 「さって…だいたいこんなとこかな。」 「結構買ったなぁ…」 「ねえ、ついでに、夕飯も済ませようよ!」 「ん、ああ!気付けばもう7時だもんな!よし!俺が出してやろう!なんでも好きなものでいいぞ!」 「本当に!?やった!じゃあね!じゃあね~…!…あっ…ねえ兄貴!あの店行こうよ!」 「あの店?」 「ほら!…ずいぶん前に2人で行った…」 「ラーメン屋?」 「もお!あたしの中学入学祝いに行ったあの店…!」 「ああ~!ロシア料理の!?はいはいはい!ならソコに行くか!」 「うん!」 思い出した!俺がバイトをして初めて貰った給料で志帆の中学入学祝いに行った店だ。その頃はまだ試用期間だったからそんなにもらえなかったけど、初めてだったから奮発したんだよな…。店内はジャズチックな曲が流れていて、ロシア人の人がやってる店だ。あの時座った席にまた座り、志帆と向かい合った。
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