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僕は何気無く神社に繋がる路に足を踏み出した。
境内までの長い階段を一段一段しっかりと上り、
昔はとても大きく感じた紅い鳥居を潜り抜けて
乱れた息を整える為に賽銭箱の前の小さな階段に腰掛けた。
ふと辺りを見回して感じた事を呟いた。
「此所ってこんなに狭かったっけ?
昔はもっと広く感じたんだけどなぁ」
しんみりと景色を眺めていると
――ゴーン、ゴーン
と夕暮れを訃げる鐘が鳴った
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