再会

8/10
前へ
/27ページ
次へ
「ありがと 一緒に遊べて楽しかった ボクいっつも独りだったから…」 寂しげに笑うと彼は空を見上げた 「……もう遅いし帰った方がいいよ?」 そして僕の方に視線を向けると首を傾げて帰り道を指差した 「また……逢える?」 思わず僕が聞くと、 彼は静かに首を振って応えた 「さよならだよ。 ボクにはもう時間が無いから…… 今日キミにまた逢えて良かった。 ちゃんとお別れしたかったから」 微笑む彼の周りがキラキラと耀きだしてきた 「じょ…冗談だよな? お別れとか…ヤメロよ… 嫌だよ」 多分今の僕は泣き笑いの様な情けない表情してると思う
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加