不安

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と、思ったものの真央に不安が過ぎる。 記憶だ。 「はいからや」は駅前の商店街を入ってすぐにあった。洋風メニューが中心の店で、黄色い看板が目印と記憶している。 けど自信はない。 ひょっとしたら他の店と勘違いしているかもしれない。 目をつむって「はいからや」を改めて思い浮かべる。 黄色い看板に白い文字で「はいからや」……間違いない……あそこだ……大丈夫よ……きっと…… 真央はそう自分に言い聞かせた。 「お待たせしました。ホットコーヒーです」 店員がコーヒーをテーブルに置くと、すぐに砂糖とミルクを入れた。 コーヒーを飲みながら、案内状の下の方に目を向ける。そこには幹事の名前が記している。峰田健二(みねたけんじ)と白石太一(しらいしたいち)だ。
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