同窓会

不安

真央は小学生の頃から作文や感想文で、たくさんの賞を貰っていた。真央が賞を取る度に先生は

「桜井さん、今回もよく頑張ったな。君にはこういう才能がある。将来は文豪になれるぞ」
と誉めてくれた。

それを真に受けた真央は作文に関しては自信を持つ事になる。その頃から将来は文章を書く仕事に就こうと思っていた。

だから雑誌編集者になったのだ。地元の小さいタウン情報誌の出版社だが真央は夢を叶えた。全て中原先生のおかげだ。

今日、先生が来たら礼を言おう……

真央はそう思った。もしも中原先生がいなかったら今の自分はいないのだろうから。