終宴

14/21
306人が本棚に入れています
本棚に追加
/280ページ
歩を進めながら雪が再び口を開く。 「・・・・?さっきから黙り込んじゃってるけど、どうしたの?・・・もしかして私と一緒になる決心でも付いたとか?」 冗談半分で発言したであろう雪の表情は、冷たく微笑んでいた。 だが、その発言を聞いた俺も優しく微笑んだ。 そして、ゆっくりと口を開く。 「そうだな・・・・一緒になろう・・・・」 「・・・・えっ?」 俺の返事が意外だったのだろう。 雪は足を止め、驚いた様にキョトンとした表情に変わった。 そして、ジワジワと満面の笑みへと変わっていく。 「ホ・・・ホントに?・・・・あはっ・・・・純・・・純っ~!!」 雪は嬉しそうに俺へ駆け寄り、俺の首に両腕を回して抱きついた。
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!