終宴

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・・・・そして、カーテンの垂れ下がった壁際に辿り着くと、壁に背を向けて廊下をジッと見据えた。 その時 「あれぇ~?逃げるのヤメたんだぁ」 「・・・・・」 無言で廊下を見据える俺の視界に、例の冷たい口調で話す雪の姿が現れた。 その姿は凶化しておらず、以前の雪の姿に戻っていた。 「さっき大声で笑ってたみたいだけど、気でも触れちゃった?」 「・・・・・」 雪の冷やかしに似た発言を聞いても、俺は怒りも何も沸いてこない・・・・ただ、清々しい気持ちで心が満たされていた。 ヒタッ・・・ヒタッ・・・・ 一歩一歩と雪が俺に向かって近寄ってくる。
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