終宴

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「本当なんだよね!?本当に一緒になってくれるんだよね!?」 「ははっ・・・本当だって言ってんだろ?」 「純・・・・嬉しい!!」 雪は心の底から喜んでいる様子だ。 この子供の様に無邪気な態度・・・・何だか懐かしくも思えた。 ポンッ・・・・ 俺は雪の後頭部に優しく手を当てて考えた。 ・・・・今思えば、雪も被害者の一人なのかもしれない。 普通の人間として生活して行くと心に決めて頑張っていた時、協会の人間が自分の命を狙って現れた。 そんな突然の事態に雪は焦っただろう・・・・ そして、誰にも相談出来ずに一人で悩み・・・苦しみ・・・・冷静な判断が出来なくなる程までに追い込まれた。 ・・・・今回の計画は、そんな周りが見えなくなる程に錯乱した状態で考えられた苦肉の策なのだろう。
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