世界はそれを--

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24日当日。 現在一階のリビングのソファーに座りながらぼけーっとしている俺。ソファーのクッション性を満喫しながら、携帯ちゃんを眺めていた。 リビングのソファーの上で、サンタの格好をした携帯ちゃんがクリスマスソングを歌い、楽しそうにダンスしていた。彼女の訴えにより、クリスマス着うたをダウンロードして流している。 『私はクリスマスに願う。あなたとの時間を。 私は願う。欲張ってクリスマスケーキを口いっぱいに頬張るあなたの姿を。 私は願う。楽しい愉快なクリスマスを。 私はクリスマスに願う…… リア充共の死を……!』 ちょっ、最後替え歌!携帯ちゃんの表情がめちゃくちゃ怖かったし。 ちなみに今うちの母さんは買い物に行っている。クリスマス用のチキンを買いに行くといい出かけたきりだ。 「おいおい、しけた顔してんなぁ。今年も彼女のいねぇ寂しいクリスマスか?情けねぇ。今年は新田の姉ちゃんはどうした?」 そう言うのは炊飯器のおっちゃん。ほっとけ。男友達と過ごすのは虚しさ倍増するしなぁ。そもそもクリスマスは家族で過ごすもんだろ?違う?まさかお前は俺の敵か? 「すまんすまん、気にすんな!今日は俺が朝まで付き合ってやんよ!」 炊飯器に励まされ朝まで炊飯器と過ごす俺の図を想像して笑えてきた。 「ほら、焼けたぜ?これで元気だしな」 湯気と共に出来たのはケーキのスポンジ。毎年炊飯器でこれを作るのは俺の仕事だ。
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