世界はそれを--

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◇ 母さんが見つからないので、なんとかロック解除しようと奮闘しているとチャイムが鳴った。誰だろ。勧誘とかだったらこの怒りをぶつけてやる。 覗き穴から外を確認すると、サンタの格好をした女性がいた。どうも曇っていてよく分からない。女性と判断したのはミニスカだからだ。ケーキでも売りにきたのか?寒空の中大変だなぁ。 ドアを開ける。 へ?祥子?なんで? 目の前には祥子サンタがいた。しばらく沈黙が続く。 何故か上目づかいで、「め……メリークリスマス……あっきゅん……」とはにかみながらモジモジしていた。 こ、こんな祥子今まで見たことねぇ……。
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