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「祥子ちゃんのご飯はもちろん用意してあるわよ」
「え……ごめんなさい、私勝手に来ないって言ったのに」
「遠慮しない。私と祥子ちゃんの仲じゃない。あ、サンタの格好超可愛い~」
「本当に?実は恥ずかしかったんだ」
「寒かったでしょ。あがってあがって私準備があるから適当にくつろいでて」
手伝いますという祥子に、祥子が来て上機嫌の母さんは断った。くそぅ、楽しそうだな。まあ、いいけどさ。
というわけでリビングのソファーに座る俺と祥子。
「もう!今更友達のところに戻れないよ!」
勝手に来たのにプリプリ怒りながら、その後も家に居座ろうとするは本当にうちでクリスマスパーティーをするつもりのようだ。
「母さんにロック解除してもらって弁解のメール送っといたから大丈夫だぞ、祥子サンタ」
そう言うとほっぺたを抓られて地味に痛い。
「何故怒るかな」
「何故怒らすかな」
くそぅ。善意で言ったのに。サンタが余計だっただろうか。
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