第十四章~捜せ!戦の達人!

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八兵衛「では、どのように別れますか?司さんだけ一人で別行動では、あまりに危険かと思いますが…。」 ジョン「妹子…もう要らない。“御力”、自分達で見つけられる…。」 永昌「確かに!」 鑪「まぁ…それも含めて、哀さんが覚醒したって報告もしなきゃだから。」 相変わらず、意見がまとまらない。 哀「“御力”探しは、俺、りんちゃん、八兵衛さん、永昌様。妹子さん探しは司さん、美筝さん。道場破りは鑪さん、ジョン君で行こう。」 美筝「…。」 鑪「…。」 哀「え?駄目?」 美筝と鑪が、一斉に哀を見たので、哀は少し戸惑って口を開いた。 美筝「御意。」 鑪「仰せの通りに…。」 八兵衛「承知致しました。」 司「意義ありません。」 “統”の“御力”。 文字の如く。全てを統べる力。哀の一声は、それだけ重く、逆らうる事すらならない。 哀「…何か…ちょっと、変な気分…。」 ニヤッと笑う哀。 散々、道場破りのくだりにこだわっていた八兵衛ですら、口を挟めない様だ。 りん「また調子づく…。」 りんは呆れながら、哀に言った。 哀「くれぐれも皆、気をつけて。」 まるで、これから起こる事を予期するように、哀は言った。
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