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八兵衛「では、どのように別れますか?司さんだけ一人で別行動では、あまりに危険かと思いますが…。」
ジョン「妹子…もう要らない。“御力”、自分達で見つけられる…。」
永昌「確かに!」
鑪「まぁ…それも含めて、哀さんが覚醒したって報告もしなきゃだから。」
相変わらず、意見がまとまらない。
哀「“御力”探しは、俺、りんちゃん、八兵衛さん、永昌様。妹子さん探しは司さん、美筝さん。道場破りは鑪さん、ジョン君で行こう。」
美筝「…。」
鑪「…。」
哀「え?駄目?」
美筝と鑪が、一斉に哀を見たので、哀は少し戸惑って口を開いた。
美筝「御意。」
鑪「仰せの通りに…。」
八兵衛「承知致しました。」
司「意義ありません。」
“統”の“御力”。
文字の如く。全てを統べる力。哀の一声は、それだけ重く、逆らうる事すらならない。
哀「…何か…ちょっと、変な気分…。」
ニヤッと笑う哀。
散々、道場破りのくだりにこだわっていた八兵衛ですら、口を挟めない様だ。
りん「また調子づく…。」
りんは呆れながら、哀に言った。
哀「くれぐれも皆、気をつけて。」
まるで、これから起こる事を予期するように、哀は言った。
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