第十四章~捜せ!戦の達人!

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鑪とジョン。 哀がこの二人を、“道場破り”と称した、鍛練出来る場所探しに任命したのは、鑪の知力とジョンの武力を、信用していたからだった。 鑪…奥村は元より、計算高いところがある為、大概誰と組ませても、手腕を発揮する。 統率が哀、知力が鑪、武力がジョン。 前世の記憶で、はっきりと確信したのは、この組み合わせが“の組”の最高戦力だという事。 哀の右には奥村知、左にはジェームズ=武。 決して揺るがない堅固な戦力であった。 ただ…。 前世に於いてもそうであったように、この二人は意見が食い違う事が多少あった。 そして更に、会話が噛み合わない事が多々あった。 ジョン「お腹すいた。」 鑪「ねぇねぇ、ジョン君。あそこに生えてるキノコ…食べられるんじゃない?」 ジョン「キノコ嫌い!」 鑪「え…じゃあ、もうお腹すいたとか言わないでよ…。」 ジョン「Why?私、お腹すいた!鑪サン、お兄さん。私、小さい。鑪サン、私にごちそうする、当たり前!」 鑪「いやいやいや…。ジョン君に、ごちそうするかどうかは、せめて自分の意志で決めるから。」 ジョン「ケチ!」
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