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出港から10日が経ち、いよいよ次の土地へと到着した。
永昌が用意してくれた通行手形は、永昌自身がその場に居た為、ほとんどが無用の長物となった。
哀「せっかく苦労して、手に入れたのに…。」
充分過ぎるほど休息を取った哀は、悲しそうな表情を浮かべながらも、ふざけている。
りん「まずは、妹子さんを探さないとよね…。」
りんは、哀を素通りして言った。
鑪「…ねぇ。俺の勘違いかも知れないけど…“の組”の“御力”を感じない?」
突然、鑪が切り出した。
八兵衛「それは、私も感じました。」
永昌「…ここで、やるべき事が…また一つ増えましたね。」
永昌は考え込みながら、口を開く。
鑪「御力探しと妹子さん探しと…道場破りだっけ?」
哀「え?道場破りするの?」
ジョン「私、負けない!」
八兵衛「道場破りじゃ、ありませんよ!」
八兵衛は、慌てて突っ込んだ。
哀「じゃあ俺、†の組†戦隊隊長ッ!そうだな…情熱の赤を基調にしよう!」
哀は、楽しそうに手を挙げて言った。
美筝「なら、私は可愛らしく、桃色だな。」
美筝も、含み笑いしながら手を挙げた。
哀「冷静な鑪さんには、青を託そう。」
哀は、鑪を逆指名した。
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