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美筝「司、貴方の力…既に使えるのよね?」
司「はいっ!…あ、って事は、俺が人探しすればいいんですか?」
永昌「“御力”探しなら、俺達でも出来るんじゃないですか?」
微かな“御力”の気配を感じ取りながら、永昌は言った。
鑪「道場破りも、その辺の人達に、道場の場所を聞けば出来るよね?」
八兵衛「いや…だから、道場破りじゃないですから…。」
美筝「小野妹子探し。…司、出来る?」
司「…手がかりとか、ないんですよね?」
美筝「組長、“の組”の書…出して!」
哀「え?あ、はい…。」
美筝に促されるまま、“の組”の書を手渡す哀。
美筝「司、これ。」
美筝は、妹子が書き残した“無心の玉”“再生の玉”“復活の玉”の覚書を指差した。
司「…これを、書いた人…ですね?」
司は真顔で尋ねた。
美筝「そう。」
美筝も真顔で答えた。
司「出来ますッ!」
“調”の“御力”。
並々ならぬ嗅覚を持ち、調査に於いては、誰をも越える潜在能力を発揮する。
美筝「…だそうですよ?組長。」
哀「司さん。任せたよ。」
哀の表情が、変わった。
そこには統率者、哀の姿があった。
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