第十四章~捜せ!戦の達人!

5/11
前へ
/134ページ
次へ
美筝「司、貴方の力…既に使えるのよね?」 司「はいっ!…あ、って事は、俺が人探しすればいいんですか?」 永昌「“御力”探しなら、俺達でも出来るんじゃないですか?」 微かな“御力”の気配を感じ取りながら、永昌は言った。 鑪「道場破りも、その辺の人達に、道場の場所を聞けば出来るよね?」 八兵衛「いや…だから、道場破りじゃないですから…。」 美筝「小野妹子探し。…司、出来る?」 司「…手がかりとか、ないんですよね?」 美筝「組長、“の組”の書…出して!」 哀「え?あ、はい…。」 美筝に促されるまま、“の組”の書を手渡す哀。 美筝「司、これ。」 美筝は、妹子が書き残した“無心の玉”“再生の玉”“復活の玉”の覚書を指差した。 司「…これを、書いた人…ですね?」 司は真顔で尋ねた。 美筝「そう。」 美筝も真顔で答えた。 司「出来ますッ!」 “調”の“御力”。 並々ならぬ嗅覚を持ち、調査に於いては、誰をも越える潜在能力を発揮する。 美筝「…だそうですよ?組長。」 哀「司さん。任せたよ。」 哀の表情が、変わった。 そこには統率者、哀の姿があった。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加