第一章~神に愛された少女~

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私は生まれつき「運」が良かった。 例えば重い病気にかかって助からないと医者に言われても次の日には治り、 城の二階から誤って転落しても、偶然地面がぬかるんでいて強い衝撃を与えず助かった。 そして、その「運」は私の周りにも影響を及ぼしていく。 小さな国だったグレイニスも、鉱山での異常なほどたくさんの宝石の発掘、偶然に古代遺跡を見つけて古代兵器の設計図を発見。 軍事力も金も手に入れ、国の力は大きく拡大し世界最大級の国家となった。 国のみなが裕福な暮らしを手にした。 戦争にも負けることはなかった。 でも……これが本当に幸せと言えるのだろうか。
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