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「……」
男はジッとネイムの姿を見ている。まるで観察するかのように手足に視線を向けていた。
「あ、あのー……」
そこへウィルソンが申し訳なさそうに声を掛ける。
「……なんだ?」
ウィルソンはとても言いづらそうだったからか、小声で喋る。
「その、依頼料ですが……あちらの方が討伐をしてくれたということで、前金の方を返していただけないでしょうか?」
「ああ、構わない。元々貰う気も無いからな」
「え?」
ウィルソンが唖然としている間に男は前へ進み、ネイムの元へと近づく。
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