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一言で言おう。
最悪だった。
この班には“協調性”という物は微塵も存在していない。
ネイムは騒ぐ三人を尻目に辺りを見回す。
すでに森に向かって移動を開始した班がある。
風を操れるものが全員に加護を施したり、光を使える者が全員で転移したり、それらができない者は徒歩で移動をしたり……
「……俺も行くか」
三人を完全に無視して移動を開始するネイム
「ネイムくんも手伝ってよぉ!」
「俺がいたら火に油」
事実ではあるものの、責任を完全にマルタに投げてネイムは一人で校庭を去っていく。
これが騎士養成学校史上で最も問題視された小隊が誕生した瞬間である。
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