キミ-2

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 背もたれに手を乗せて、彼女の耳元に唇を寄せる。  眠る彼女に届くのかな―――  なんて思いながら  「愛してるよ」  と囁いた。  心なしか、彼女の頬が緩んだ気がするのは気のせいだろうか?  勝手に嬉しくなった俺は、そのまま彼女の頤に手を掛けてそっと上を向かせる。  こっくりこっくりと夢の中を彷徨う彼女を無視して  「キス、していい?」  返事もないのを百も承知で尋ねて―――返事のないきみの唇にキスをした。  俺はきっと、この先もずっと。  ずっとずっと、この唇にキスをする……  *
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