プロローグ

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一先ず状況の確認をしないとな。 「あのー…何で俺は貼りつけられてるんでしょうか?」 「何を戯けた事を…貴様この国の者ではないだろ!出身不明な人間を放っておくことは出来ないんだよ!」 うん、とりあえず人間視はされているようだ。 そしてこの兵士の言動からここは俺のいた国、つまり日本ではないらしい。 それに周りの風景が歴史的というか、中世的な雰囲気がある。 「どこから来た不法侵入者かは知らんが貴様にはそれ相応の処罰が団長から言い渡されるだろう。それまでは大人しくしておく事だな」 「マジすか」 とても紳士的でまともな対応や発言をしている俺だが、内心沸々と感情が沸き上がり始めている。 あぁ、俺の押さえられた感情はいつまで持つのだろいか。 まぁこの感情が爆発したとき俺は殺されるんだろうな。 そんな事を考えながら俺は静かに団長とやらを待つことにした。
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