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「…もう一度聞くぞ?お前はどこから来た」
埒(らち)が明かねぇな、仕方ない。
「俺は日本から来た。…これで文句無いだろ」
団長率いる兵士はぽかんと口を開けている。しかし団長だけは驚愕、と言うような表情をしていた。
俺の言葉で一瞬時が止まった。本当に一瞬だけだ。
今は兵士達の笑い声で辺りは騒がしい。
正直に答えたけどなにこれ、めっちゃ恥ずかしい。
「貴様は馬鹿か!そんな国聞いたことないな。今度から嘘をつくなら実在する国の名前を使うんだな!」
「え?え?」
腹を抱えながら笑う兵士。
そろそろ怒りのボルテージが最高潮に近づいて来たのだが…。
「貴様…どこでその名を…」
団長のその言葉の一歩手前、遂に棗の怒りのボルテージが最高潮に達してしまった。
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