17人が本棚に入れています
本棚に追加
「何言ってるの、団長さん。夢じゃなかったらこんなこと出来るわけないでしょう」
兜をメキメキと音を立てて握り潰すのを見せ付ける棗。
「それがな、夢じゃないんだ。…不確定要素や推定の部分も多々あるがな。取り合えず城に来てくれないか?悪いようにはしない」
これが夢じゃないだと?あり得ねぇだろ…。
「…わかりました。取り合えず団長さんについていきます」
まぁ仮に夢じゃないとしたら宛もないしな。
この"取り合えず"がこの世界を大きく動かすことは、棗は勿論団長も知るよしもなかった。
最初のコメントを投稿しよう!