0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「えっと、旅行?」
『突然でごめん。夏休みでずっとあってなかったし、息抜きでいかないかなぁ?って思って。』
「め、メンバーは?」
『ごめん、今のところ二人・・・。っていうか二人だけ・・・かも。』
あわわわわ、やばいやばい。なに、いってんの蒔ーっ!も、もう死んじゃいそう・・・。
『い、いやならだれか他にさそってもいいんだけど、あんま多いとうるさいし、さ。』
「う、ううん。二人でいいよ。二人がいい。」
『んじゃ、一泊できる準備してあした駅前8時集合でいい?』
「8時駅前ね。わかった!」
『じ、じゃあ、準備するからきるな。遅刻すんなよー。』
「わ、わかってるよ!じゃあね。」
蒔との初電話がデートのお誘いなんてぇ・・・。
デートといえないことくらいわかってるのに、嬉しすぎて心臓高鳴りすぎて、結局寝れそうになかった。
仕方ないから明日の洋服選びを始めた。蒔はどんな服着てくるだろうなんて思いながら、あいそうな服を探してみるけど、結局いつもの服が一番いい気がしてくる。変に疑われても、どうしようかこまってしまう。
でも、旅行っていうなら、ちょっと小綺麗な服着てもおかしくはないよなぁ。なんて思ったら、折角布団の中にはいったというのに、また洋服選びを始めてしまう。
やがて、母親が部屋にまで上がってきて、いい加減寝なさいと怒鳴られた。
そうえば、とようやく母親にいうとあっさりと許可してもらった。これであとの憂いもなしと。
最初のコメントを投稿しよう!