<はじまり>

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「…? 速くシルシに魔力を流しなさいよ」 「やってる!けど流れるないんだ。ちょっと見てくれないか?」 ベリルは疑いもせずにおれの拳に顔を近付ける。 軽くテークバックする。そして、一気につきだす。 「ちょっと、動かさないでよ」 …拳が最大速度になる前に腕を捕まれた。しかし、そんなの予測済み。 「すまない、ちょっと力み過ぎた。話してくれ」 「あ、あぁ、ごめん」 なんかよくわからないが少し動揺するベリル。自然と顔を引く。 今だ。俺の奥の手。 砂かけ。(尻餅付いたときに拾った) こっちとしたら命かかってんだ卑怯もクソもない。
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