<はじまり>

21/25
前へ
/45ページ
次へ
「死なないとこでやめてやるよ」 炎剣を再び上段に構える。一気に振り下ろそう強く剣の柄にぎる。 剣は弧を描きながら鋭くふりおろされる。 しかし、ベリルの頭に触れる前に静止した。無論、ベリルが白刃取りしたわけではない。 「ちっ、時間切れかよ。ま、久々に楽しめたぜ、ありがとよ」 と、地面に腰をぬかしているベリルの前に炎剣を置き、さっさと歩いて行ってしまった。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加