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誠一は思わず目を見張る。
「腐敗が進んどるし、わかりにくいかもじゃが。」
「………!」
遺体の胸元に、それははっきりと刻み込まれていた。
“断罪ガ始マル”。
被害者の胸に直接刻み込まれている。
そう…何か尖ったもので、ガリガリと…。
それは異様と呼べるものだった。
「これは…どういう意味でしょうか。」
「さぁな。何かの予告か…、犯人のメッセージか。いずれにしろ、殺した後にこれを刻んだようじゃし、きっと意味はある。」
何かの…メッセージ。
誠一は口元に指をあてると、考え込んだ。
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