2、『死ノカウントダウン始マル』

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誠一は思わず目を見張る。 「腐敗が進んどるし、わかりにくいかもじゃが。」 「………!」 遺体の胸元に、それははっきりと刻み込まれていた。 “断罪ガ始マル”。 被害者の胸に直接刻み込まれている。 そう…何か尖ったもので、ガリガリと…。 それは異様と呼べるものだった。 「これは…どういう意味でしょうか。」 「さぁな。何かの予告か…、犯人のメッセージか。いずれにしろ、殺した後にこれを刻んだようじゃし、きっと意味はある。」 何かの…メッセージ。 誠一は口元に指をあてると、考え込んだ。
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