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少女が叫ぶと、なんと黒魔導師レベル99から、みるみる呪いがとけていくではありませんか。その証拠に玉川上水だった場所がだんだんとあの森へと姿をもどしていきます。美少女ゲーマーは、たった数分しかいなかった森を、今や懐かしい気持ちで見渡しました。
「やったぁ!太宰好きには津軽が効くって、本当だったんだぁぁ」
黒魔導師レベル99【呪。神経衰弱にあこがれる】は、生粋の黒魔導師レベル99に戻り、森のなかにたっていました。
めでたく呪いをといた美少女ゲーマーの上に、あのファンファーレが鳴り響きました。レベルがあがった。レベルがあがった。レベルがあがった。
美少女ゲーマーはルーラをおぼえた。美少女ゲーマーはホイミをおぼえた。美少女ゲーマーはまわし蹴りをおぼえた。
川は流れ、時はめぐり、時代は繰り返す。人はだからこそ、時をかけ、時に立ち止まり、時を振り返るのでしょう。
「波動砲、発進!」
私が映画館で、木村拓也の古代進に、時の流れを見ていた頃、
「我は黒魔導師レベル99、微笑をもって正義をなす!!」
「この呪いをとくものこそが世界を救う鍵。その古い預言を知った時から、私はずっと長い間、君を待っていたのだ。ありがとう。君こそが、世界を救う勇者。さぁ、行こう。実は、メロスが大変なのだ。ともにこの世界を救ってくれ。勇者よ」
「わーい!やったぁ!やるやる。勇者やるぅ~~」
見習い勇者となった美少女ゲーマーと、太宰好きの金髪碧眼の美青年魔導師レベル99は、ともに不思議な世界へと、冒険に旅だっていったのでした。
時をかける少女は、今もミラクルファンタジー 。大人になったら戻ります。と日記には書いてあるのです。
(終)
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