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そんな時、陣営に奇襲でもされたのであろうか。 敵対勢力である袁術軍に襲われて曹操は単身で逃げ出した。 しかし追跡される。 曹操は昔から親交のあった秦伯南の屋敷に逃げ込んだ。 この人物の詳細はわからないが、おそらく姓が秦で、字が伯南なのであろう。 彼は門を開いて曹操を迎え入れた。 間を置かずに袁術軍の兵士らもやってきて「曹操はどこだ」と聞いた。 それに対して秦伯南は、 「自分が曹孟徳だ」 と言った。 その結果、彼は殺害され首を刎ねられた。 彼を身代わりにして助かった曹操は一族を庇護し、曹の姓を与えたという。 真や弟の彬、それとはっきりとはわからないが幾人かいた姉妹は曹操に引き取られ、 その子供たちと同じようにして養われたらしい。 特に曹真は曹操の三男曹丕と起居をともにしたという。
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