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長峰 誠side
「良かったのかい?あの傘、お母さんからプレゼントしてもらった大事な傘なんだろう?」
帰る途中、おばさんが心配そーに声をかけてきた
「うん!困ってる人を放っておけないし…
お母さんも同じ事してたと思うから…」
ニコって笑いながら答えた…
「そっか…優しいんだねアンタは…」
ワシャワシャと頭を撫でられる
「もー、おばちゃんそんなに子供じゃないんだから」
苦笑いを浮かべながら抗議の声をあげた…
これが、自分と剛志の出会いだった…
この時の自分は幸せで幸せで…
ただ幸せで…
この幸せがずっと続いていくんだとそー思ってた…
ただ、この水色の傘は今も捨てられずにまだ持っている…
また、雨の季節がやってきた…
また、この傘をさして出かける季節が…
もー…剛志はこの傘なんて見ても何も思い出しなんてしないんだろうけどね……
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