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誠side
「じゃあ、そろそろ帰ろうかな…」
腕時計を見ると夕方の5時を回ろうとしていた
そろそろ夕飯の時間だ…
今日はおばさんの手伝いをしないと…
「今日はありがとう!」
慎吾の方に目を向け笑顔で礼を言う
「いや、良いよ…それよりまた遊ぼうな」
とニカって爽やかな笑顔をしながらこっちを見る
「また、学校でね」
「オゥ!」
慎吾に声をかけて施設に戻る事にした…
不思議だ…
背も高くて顔もそこそこ良い…
そして、性格も明るくて良いから女子にモテる…
かと言って男子の友達もたくさん居る慎吾…
自慢の親友なんだけど…
何で自分なんかと仲良くしてくれるんだろう…
わかんない…
何のメリットも無いのに…
逆に自分は施設の子供だから…
世間は冷たくて学校からも冷たい瞳で見られたり差別を受けたりした事もある…
だから、こんな風に分け隔てなく何事もないように接してくれるのは慎吾だけだから…
だから、自慢の親友である…
そんな友達が居る自分は幸せだ…
と心から思えてた…
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