741人が本棚に入れています
本棚に追加
剛志side
うーん…弱ったなぁ…
傘を手に持ち愛生園の前に立ちすくんでいる…
実はガキが苦手なんだよなぁ…
生意気だしすぐ泣くしウゼーし…
見る限り広場に居るのは子供達だけ…
大人の人は誰も居ないようだ…
「仕方ない…今日は帰るとするか…」
と一人呟く
「あら!アンタは…」
帰ろうと背中を向けると女の人から声をかけられる…
振り向くと昨日、公園で会ったおばさんが立っていた
「あぁ…傘を返しに来てくれたんだね…」
と傘を見て納得したように声をかけてくる…
「あの…これ、あの子に返してあげてください…」
とおばさんに傘を手渡したが…
「ありがとう!でも…あの子もうすぐ帰ってくると思うからさぁ…
悪いけどちょっと待ってて直接渡してよ…」
と遠慮気味だけど突き返された…
最初のコメントを投稿しよう!