日常

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「問題作るのって、そんなに大変なの?」   寂しそうに聞く雪乃に、智之は少し困った顔を見せる。 「大変なのもあるけど、作成から試験終了までの期間は、学校外で生徒との接触は禁止されてるんだ」 「それなら今までだって見られた事ないし、気にしなくても…」 「駄目だよ。その期間目撃されれば、学校に僕達の関係が知られる危険が強まる。もし卒業前に知られたら、学校にいられなくだけじゃなく結婚話まで流れ兼ねない。ここは田舎だからそういうのは特に煩いし、何より僕と雪乃の家は体裁を重んじるからね」 「…悪い事はしてないし、婚約だってしてるのに」 優しく言う智之に、雪乃は俯き不満を口にした。 「卒業までの我慢だ。そしたら堂々と会える。そうだ、暫く会えない代わりに試験終わったら2人で海に行こう」
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