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さて、と。
自己紹介がまだだったな、俺は派鳥幸太(ハドリコウタ)。
両親が幸せな子になりますようにって付けた名前だ。
まぁ、結果コレなんだけどな。
さて、そんな俺も、もう高校2年生。
成長した俺を見てくれ、父さん母さん。
あ、死んでないよ?今も家でお茶でもしてんじゃないかな?
「さて、帰るか…」
俺はボロボロの体を庇いながら家路へついた。
程なくして家に着いて、玄関を開けて中に入る。
「コウちゅわ~ん!!」
さて、この人誰だと思う?
お母さん?はいハズレ。
正解は
「寄るな、クソ親父!」
はい父さんです。
この人はかなり過保護なんだ…。
さて、父親を退けたら次は誰だと思う?お母さん?今度は正解。
「幸太!?どうしたの?!その傷!?」
いやぁちょっと不良に絡まれて、なんて言えない…。
だってこの人
「チクショウ!どこのどいつだ!私の可愛い幸太になんて事を!!」
元暴走族だそうです。
本当の事を言ったらあの不良集団を殺害しかねないぞ、こりゃ…。
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