不幸が来ても、幸せはこない。

3/5
前へ
/166ページ
次へ
さて、と。 自己紹介がまだだったな、俺は派鳥幸太(ハドリコウタ)。 両親が幸せな子になりますようにって付けた名前だ。 まぁ、結果コレなんだけどな。 さて、そんな俺も、もう高校2年生。 成長した俺を見てくれ、父さん母さん。 あ、死んでないよ?今も家でお茶でもしてんじゃないかな? 「さて、帰るか…」 俺はボロボロの体を庇いながら家路へついた。 程なくして家に着いて、玄関を開けて中に入る。 「コウちゅわ~ん!!」 さて、この人誰だと思う? お母さん?はいハズレ。 正解は 「寄るな、クソ親父!」 はい父さんです。 この人はかなり過保護なんだ…。 さて、父親を退けたら次は誰だと思う?お母さん?今度は正解。 「幸太!?どうしたの?!その傷!?」 いやぁちょっと不良に絡まれて、なんて言えない…。 だってこの人 「チクショウ!どこのどいつだ!私の可愛い幸太になんて事を!!」 元暴走族だそうです。 本当の事を言ったらあの不良集団を殺害しかねないぞ、こりゃ…。
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加