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「あっ、おはよう優喜君。朝ご飯出来てるから早く食べちゃってね?」
「はい、いただきます。なのはさん」
彼女の名前は『高町なのは』ミットチルダの船空武装隊の戦技教導官であり、ヴィヴィオの母親だ。
「今日、優喜君はどうするの?」
「うーん。どうしましょうね……」
俺がトーストをかじりながら考えていると後ろからガチャリとドアの開く音がした。
その音におくれて「おはよ~」と気の抜けた挨拶が聞こえてくる。
「おう、おはよう」
俺はその声が聞こえた方に顔も向けずに挨拶を返す。
「あれ?ゆう君早いね~」
「お前が遅いだけだろうが…」
軽く宵弓にツッコミを入れつつ二枚目のトーストをかじる。
宵弓も俺の向かいに座りスープを飲みはじめる。
「天川さん、天川さん。よろしければ今日、一緒に教会の方に行きませんか?」
俺の隣でサラダに手をつけながらヴィヴィオがきいてくる。
しかも上目遣いで……。
俺は何故に上目遣い?と思いながらも「いいよ」と答えてあげる。
するとヴィヴィオは満面の笑みになって朝食に戻った。
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